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連載 被爆70年

長崎県

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先日、修学旅行の子どもたちに、被爆体験を話した際、司会の先生が「何か質問は?」と聞いたところ、同行した先生(引率の)が、「被爆時のころ、学校教育の内容はどんなものでしたか?」と質問された。私が受けた教育(小学5年生ころ)の内容を話しすると、熱心にメモされていた。一人の子どもは、「どうして日本は戦争なんかしたんですか?」と。修学旅行にあたって、「平和や戦争について事前学習をやってきた」と言われていたが、学校での教育がどうなっているのか、非常に心配です。そこを抜きに、身のまわりの被爆体験だけでは、どうでしょうか。

80歳代  男性

頼まれて何度か体験した事を話した事はありますが、その日から3日間位思い出して眠る事が出来ません。子供達にも断片的に話す事はありますが、くわしくは伝えておりません。あの日から戦後の事、進駐軍が身の廻りに沢山通った事、爆心地を5日目に通った時の焼け跡のすさまじかった事、恐ろしくて今でも思い出したくありません。本当は伝えなければと思うのですが…。

70歳代  女性

核兵器廃絶の問題は被爆者だけの問題ではない。日本国民全体の問題であり、いや!世界全体、人類の問題でもあります。アメリカの核の傘の下に入りたいなどとはいえた問題ではありません。原爆のおそろしさをもっと世界に知らせるべきと思います。

80歳代  男性

各国で内紛が増えてきています。「平和」の言葉の重みを感じてほしい。学校、職場に於て「いじめ」が増えています。国内で「平和である」とは思えない現在です。「学校教育」が問題だと思います。0歳~3歳は親がしっかり教え、育てる時間です。若い世代の両親を教育する機関も必要になると思います。あるいは、必要だと切に思います。

69歳以下  女性

被爆者がどんどん少なくなり年をとり数も少なくなり、減少していき、実相がみんな(広く)に伝わらなくなっていきます。やむを得ないところもありますが平和なことがすばらしいことです。戦争をし、させてはなりません。広島、長崎だけでなくビキニ(マーシャル)でも日本の第5福竜丸が灰をかぶりました。世界中に核の悲惨な被害が拡散されつつあります。世界から戦争をなくすよう努力を広げて参りましょう。

80歳代  男性

被爆証言を行う場合は、必ずジョー・オダネル、アメリカ海兵隊カメラマンの「焼き場に立つ少年」のコピーを持参する。写真(コピー)は持ち帰ってもらえば、必ず自宅で話題になると考えます。

80歳代  男性

抑止力という名目での核兵器所有が拡大すれば、必ず核戦争へとつながる。紛争やテロは国連が一体となって封じ根絶する体制を作りあげる。その為、国連の内容充実に力を入れて欲しい。

70歳代  男性

原爆を使う使わないに係わらず、戦争が起ると泣きを見るのは国民です。政治家の利己主義で戦争を起こし、戦地に行かされるのは若い人達です。絶対に戦争をさせてはなりません。小さな紛争も同じです。

70歳代  男性

国会議員さえ戦争体験者はごく少数ではないでしょうか? 集団的自衛権の行使容認の閣議決定。戦争体験者や原爆の怖さを目にした国会議員なら簡単に閣議決定も出来かねると思う。今の若者達は今の平和は以前からあったものと勘違いしている者が多いと思う。今は平和で食べ物も、着物も何物も楽に手に入れられるのは当り前と思っているのではないか? 今は平和になり、あらゆる品物があふれ、思うがままに生活が出来る有難さは先の戦争の儀性者のおかげによる。私達は国のために戦死された方々を決して忘れてはならない。

80歳代  男性

瞬時にして、地獄を生みだしたあの日の現実の姿は、時をこえて、語りつがれなければなりません。また現実的には、核兵器の抑止力としての存在意義をどうすれば減らしていけるのか、大事な視点になると思います。

80歳代  男性

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