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連載 被爆70年

埼玉県

核兵器の問題は、70年前のことだけではない。現在、そしてこれからの問題である。もし、戦争やテロで核兵器が使われたら、敵、味方に関係なく人類の滅亡につながる。だから今を生きる、自分の問題として考えて欲しい。しかも、現在の核兵器は、その一発の威力が広島、長崎に投下された原爆の比ではない。だから核軍縮ではなく完全に廃絶しないと危険極まりない。このことをよく認識して、核廃絶にあらゆる努力をして欲しい。

80歳代  男性

今の若い人達には、色々ボランティア活動に参加して助けてくださる人達もいてくれる中、イスラム国に学生が戦闘員として加わろうとした事、今も紛争やテロが続いている事に不安を感じています。被爆者の会に被爆者2世の方達やその友達も参加して、被爆者の「かたりべ」等を聞いて欲しいと思います。又政府自身も被爆者援護に力を入れて欲しいです。

70歳代  女性

当時の悲惨な地獄のような事を思い出すと、何年たとうとも、決して忘れる事ありません。私達被爆者は生きている限りこの世界から核兵器廃絶の為、頑張って参りたいと思います。当時の苦しみを若い世代にあじあわせたくありません。そして世界の人類が平和で幸せに暮らせるよう、願っております。

80歳代  男性

この69年間、日本は平和に過ごして来ました。しかし何か落ち着かない。「集団的自衛権の行使」「特定秘密保護法」の制定。原子力発電の再稼働、輸出。日本国憲法第9条を絶対に守ってほしい。世界中がお互いに話し合っていけないものかと心から念じています。

70歳代  女性

私達の世代は原爆で大きな災厄を受けたが、原発で原爆以上の災厄を受ける可能性があることを真剣に考えて欲しい。

70歳代  男性

平和憲法のおかげで、1945年から、日本は戦争に参加することがなかった。そのため、戦後の世代は戦争の実態を知らない。戦争は人と人の殺し合いであることを、きちんと知って欲しい。そのために先の戦争の体験者の証言は大切である。若い人には自分たちの将来を自分たちが切り開いていくのだとの強い意志をもって貰いたい。

80歳代  男性

終戦で訪れた、空襲警報のない、爆弾に怯えなくてよい世の中は別世界でした。「シーンと静まり返った」時空に不思議を感じました。ひとは、大きな脳をもちました。痛み、悲しみを想像できます。戦をしない選択はできます。それとも痛み、悲しみが解るから、戦をするのでしょうか。

70歳代  男性

各種団体、学校(大、高)等で語りべもやっています。特に若い人達の感想文を宝物として読んでいますが、異口同音に初めての体験と書いてあり、大半が語り継ぎたい、運動(平和の為の)に参加したいとあります。戦争は人と人との殺し合いであり良い戦争と悪い平和はないと強調しています。TVの画面でしか、戦争も原爆も知らない若者がいるという事は本当に恐ろしい事です。あと4~5年しか行動出来ませんが、依頼があれば出来る丈出掛ける様にしています。肉声が一番感動するんだという事を実感しています。平和学習の時間がほとんどの学校で皆無なのも気になります。

70歳代  男性

近年、県立高校での講演も少なくなってきている。なぜなら修学旅行などで広島・長崎を訪れる学校が少なく、事前学習を必要としないからです。旅行にいくためでなくても原爆、戦争の恐ろしさを今こそ子どもたちに伝え残していく時と思います。

90歳以上  女性