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連載 被爆70年

和歌山県

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日本は世界で唯一の被爆国としていかなる理由があるにせよ核廃絶を求めるのは当然と思う。一方米国とは同盟国としてその傘下にあるわけで、矛盾の指摘があるかも知れないが、トーンダウンした段階的核軍縮を唱える痛し痒し、苦渋の立場もよくわかる。まさか銃弾のように原爆を使う戦争が起こるまいが、仮りに数発でも使われるものなら、そのリスクは一民族一国家の存亡にとどまらず、およそ生あるものすべての命そのものが脅かされ、環境破壊も計り知れない。緑豊かな地に生まれ、トンボと遊び、花を愛で、鳥の囀りを聞き、四季の移ろいを楽しんで育ったふるさと福島のそんな楽園が福島原発事故で一瞬にして奪い取られた。たとえそれが核の平和利用であっても、自然との拘わりの中で、どんな事態が発生するかわからない。その利用は慎重の上にも慎重を期さなければならない。核保有国の実態からみて一朝一夕にはいかないにしても、政府におかれては、核の脅威がなくなる世界の実現を目指して、世界の国々に粘り強く働きかけ、その牽引力になっていただきたい。私たちも被爆について語るときには、あの惨状だけでなく、子子孫孫に至るまで影響があるかも知れない不安を訴えなければならないと思う。核兵器を考え出したのは人間。それを造ったのも人間。この非人道的な核兵器を使ったのも亦人間。これを止めさせることの出来るのも他ならぬ人間である。今こそ世界の指導者たち(特に核保有国の指導者)に広島・長崎に来て直に惨状にふれてもらい、一挙にはいかないまでも、せめて核廃絶に向かう道筋だけでもつけてもらいたいものだ。人間は流石人間であってほしい。

90歳以上  男性

戦争は物の破壊と人殺しかありません。何の取得も無いと思います。でも今の国際情勢では、何年か先には戦争になるかも知れないとも思います。

80歳代  女性

憲法九条を守り、世界中の多様な文化を学び、戦争は最大の犯罪であることを肝に命じて下さい。人は殺し合うのではなく、はげまし合い許し合い、助け合い愛し合うものであることを。

80歳代  女性

今でも、世界のどこかで、殺し合いが、残酷なまでに行われています。平和な社会への希求を持ち続けることを強く希みます。

80歳代  男性

生を営む全ての命の尊さ、自分の周辺にあるかけがえのない命の愛しさ。愛と言う一番大切なものを育み、核兵器の存在しない世界を創り上げねばならないと思います。人間性を取り戻さねばと思います。世界唯一の被爆国である日本が世界のリーダーとなって大きな運動を起こす責任さえあると思います。もう再び世界のどの人々にも広島、長崎の悲惨さを味わわせてはなりません。

80歳代  男性

気力、判断力、体力の衰えがあるが、人々との出会があれば伝えてゆきたいと思っております。

80歳代  男性

どうすれば、日本が戦争にまき込まれず、平和を続けられるか、もっと考えて欲しい。

70歳代  男性

核兵器を威しの切り札とせず飽くまでも話し合いで解決出来る世の中に成る様に努力して欲しい。

70歳代  男性

核兵器の存在しない世界を願ってやみません。二度と広島、長崎のような悲惨な体験をしないよう若い世代に原爆や戦争を伝え核兵器の廃絶を国政においても強力に推進をされるよう被爆者としての願望であります。

80歳代  男性

戦争がなくならない限り、核兵器が存在すると思う。核兵器が抑止力になると言う考え方も有るが核がなくなるにこした事はない。核が存在する限り、悲劇は絶えないだろう。若い世代には、核を持たない様、一度原爆が投下されたらどのような悲惨な結果になるか、資料や写真映像などで伝えて行くべきだ。

80歳代  男性

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