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ヒロシマ用語集

入市被爆

爆心から2キロ圏が対象

 原爆に遭(あ)った人のうち、被爆者健康手帳を申請して取得した人を被爆者援護法に基づき「被爆者」と呼んでいます。その中で、原爆が投下された時は郊外(こうがい)などにおり、15日目(広島の場合8月20日)までに爆心地からだいたい2キロ以内に入った人を「入市被爆者」としています。

 広島と長崎では、原爆が落とされた直後から、親類を捜したり、けが人を救護(きゅうご)したりするために大勢の人が市街地に入ったのです。広島で爆心地から2キロとは、北は三篠本町2丁目(現西区)、南は千田町3丁目(現中区)、東は猿猴橋(えんこうばし)町(現南区)、西は福島町(現西区)辺りまでです。

 原爆が投下された時に当時の広島市内などにいた人(直接被爆)のほか、救護・看護や死体処理などをした人、これらの女性のおなかにいた胎児(たいじ)も手帳の交付対象です。