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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 リレートークで発表 平和への思い各国に訴え

 広島市で「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の外相会合が開かれた12日、中区の原爆ドーム対岸にある元安川親水テラスでリレートーク「今こそ核兵器(かくへいき)禁止条約を!」が開かれました。中国新聞ジュニアライターも20人が参加。これまでの活動内容や平和に対する思いを15分間、日本語と英語で発表しました。

 発表の中で僕(ぼく)たちは、平和活動や国際支援(しえん)をしている団体の取材や、被爆者からの証言聞き取りなどを通じて、原爆が二度と使われてはならないことや、被爆体験を聞くことができる最後の世代である自分たちの活動の意義を学んだ―などと述べました。

 そして、各国の政府の人たちには「核の被害について実感をもって学び、二度と繰(く)り返(かえ)さないために何をすべきか考えてほしい」と強く訴(うった)え、日本政府には「もっと積極的に考え、世界の先頭に立ってほしい」と語り掛けました。

 最後に「私たちは記事を通して社会の役に立ちたい。これからも、平和を願うさまざまな取り組みを発信し続けます」と締(し)めくくりました。外国人を含む観光客の中には、足を止めて僕たちの訴えを聴く人たちもいました。

 僕は、広島でNPDI外相会合が開かれたことに、とても意味があると思います。広島で核被害の実態を知ってもらうことは、「核兵器はあってはならない」という被爆者の思いが世界に広がる第一歩になると信じているからです。(高1・松尾敢太郎)

(2014年4月15日朝刊掲載)

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