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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 JICAコンクール 写真部門 カンボジアの日常 入賞

 国際協力機構(JICA)主催(しゅさい)の「グローバル教育コンクール2015」の写真部門で、僕の作品「貧困を生(い)き抜(ぬ)く」が応募全241作品から佳作(かさく)に選ばれました。

 2014年7月にカンボジアに行った時に撮影(さつえい)した8枚。それぞれ100文字程度のコメントを添(そ)えています。現地で触(ふ)れ合った子どもたちの素直な表情を集めました。どのくらい貧しいのかではなく、どうやって貧しさを生き抜いているかを伝えたかったからです。

 わずか1ドルを稼(かせ)ぐため観光客の肩(かた)を必死でたたく子、忙(いそが)しい親の代わりにきょうだいをおぶって学校に通う子、僕が携帯(けいたい)電話で「自撮(じど)り」をしようとすると不思議そうにのぞき込む子、折(お)り鶴(づる)を教えると恥(は)ずかしそうにほほ笑む子…。ありのままの彼らを見てほしいという思いがありました。

 応募(おうぼ)のきっかけは、僕がフェイスブックに現地の子どもや食べ物、文化について写真を添えて投稿(とうこう)していた「カンボジア・リポート」。それを読んでくれていた母の同僚(どうりょう)から勧(すす)められました。

 作品は今後、JICAのホームページに掲載(けいさい)される予定です。「カンボジアの子どもたちのように毎日を必死に生きているか」、同世代の人が見て自分に問いかけてほしい。(高3松尾敢太郎)

(2016年6月14日朝刊掲載)

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