×

ジュニアライター発信

ジュニアライター 世界の若者 交流のヒロシマ プリンストン大・東京大の学生が訪問

被爆者取材の課題 議論

 国際関係学や政治学を学ぶ米国プリンストン大と東京大の学生たち計10人が被爆70年の節目に合わせて広島市を訪れ、中国新聞ジュニアライターの中高生6人と交流した。被爆者取材での課題や、原爆投下をめぐる考えに話が及んだ。

 ジュニアライターの活動について、東京大2年中村優理子さん(20)は「取材で大変なことは」と問い掛けた。高校1年正出七瀬さん(16)は「被爆者がつらい体験への思いをどこまで本音で語ってくれるのか、難しい。思い出したくないだろうと考えると、聞くべきなのに質問しにくい」と答えた。

 高校2年の二井谷栞さん(17)は、米国で根強い原爆投下肯定論を取り上げ、「被爆者から『真珠湾攻撃があったから原爆が落とされた、と米国で言われた』と聞いた。どう思うか」と投げ掛けた。プリンストン大4年のメイリン・マイセンハイマーさん(21)は「そう考える人は確かにいる。しかし原爆投下をめぐる歴史はもっと複雑。そこに関心があるから広島に来ている」と語っていた。

 大学生は、両大学の協定に基づく研究調査プログラム「戦争、記憶とアイデンティティー」の参加者。広島では、原爆資料館(中区)を訪れ、被爆証言に耳を傾けたのに加え、戦争体験の記憶継承の努力について知ろうと、中国新聞社を訪れた。(金崎由美)

(2015年9月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ