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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 歴史理解に漫画有効 フィリピンの准教授が講演

 フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大准(じゅん)教授のカールイアン・チェンチュアさん(34)が、広島市西区であった平和教育学習会で「マンガを通じての平和教育」のテーマで講演しました。「固定的な観念にとらわれず、その漫画(まんが)の背景を意識しながら読み、自分なりの考えにつなげてほしい」と強調しました。

 チェンチュアさんは、社会など教科書を使った学校での授業を「フォーマル教育」とし、歴史や戦争などを扱った漫画を読むことを「インフォーマル教育」と分類。「好きな漫画は頭に入りやすいが、作者の考えが反映されていることもある。教科書と一緒(いっしょ)に使えばいい」と提案しました。未来の社会に影響(えいきょう)を及(およ)ぼす子どもたちにとって、親しみやすい漫画は重要な役割を持っていて、描かれた当時の社会や価値観を教える役目もあると指摘していました。

 私の母は、よく学習漫画を買ってきます。教科書より分かりやすいです。学校に置いてあれば、みんな読みたくなり、歴史などの授業をもっと楽しく受けられるでしょう。(高1森本芽依)

(2014年11月17日朝刊掲載)

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