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ジュニアライター発信

戦禍の記憶どう継承 ジュニアライター、北海道の高校生と交流 広島市中区

 平和学習で広島市を訪れた立命館慶祥高(北海道江別市)の1年生40人と、中国新聞ジュニアライターが、中国新聞社(中区)で交流した。「戦争を知らない自分たちが、どうやって戦禍の記憶を受け継ぐか」をテーマに意見交換した。

 同校の生徒4人とジュニアライター2人がグループになり、30分間話し合った。事前に原爆資料館(中区)を見学し、被爆証言を聞いていた同校の生徒は「知らないことが多かった。つらい体験を話してもらえて感謝したい」「被爆者のやけどを負った写真に驚いた」など、被爆地を訪れた感想を話した。

 被爆3世も活動するジュニアライターは「被爆した祖父母の経験をみんなに伝えたい」「被爆者が少なくなる中、今度は自分が体験を語り継ぐ使命感を持って取材している」と自らの思いを打ち明けていた。最後に高校2年の岩田壮さん(16)が「北海道でもジュニアライターの存在を広く知らせてほしい」とあいさつし、締めくくった。

 一行は、立命館大(京都市)のオープンキャンパスに参加。平和学習を希望した生徒が、さらに広島まで足を運んだ。日下瑠菜(るな)さん(15)=札幌市=は「自分もジュニアライターを見習い、戦争の歴史を調べて平和な世界が実現できるよう努力したい」と話していた。(山本祐司)

(2015年8月18日朝刊掲載)

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