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ジュニアライター発信

米俳優から取材受ける ジュニアライター高校生4人が平和語る 広島市中区

 平和をテーマに取材や活動をしている中国新聞ジュニアライターの高校生4人が、日系米国人のハリウッド俳優ジョージ・タケイさん(77)から平和記念公園(広島市中区)でインタビューされた。日頃の活動や平和への思いについて約30分間語り合った。

 映画「スタートレック」のヒカル・スールー役で知られるタケイさんは、母方の祖父母が広島からの移民。原爆で親類を亡くし、自身は第2次世界大戦中、日系人強制収容所に送られた。

 現在は俳優としての活動の傍ら動画投稿サイト「ユーチューブ」用の番組を制作しており、今回は収録のため広島入り。「若いジャーナリスト」との面会をタケイさん側が希望した。

 原爆の子の像の前で、タケイさんは「記事で何を伝えたいか」と日本語で質問。高校1年の松尾敢太郎さん(15)は「被爆者の苦しみの上に今の広島が築かれた。たくさんの苦労と復興の歩みを知らせたい」と語った。核兵器のない平和な世界への展望について聞かれた高校1年の鼻岡舞子さん(16)は「世界の人が譲り合って生活することが大切」と答えた。

 タケイさんは「原爆投下は米国が行った恐ろしいこと。日本も戦争ではいろんなことをした。未来をつくるには歴史を忘れてはいけない」と力説。「語り継ぐ活動を日米で頑張ろう」と呼び掛けた。

 番組は「TAKEI’S TAKE(タケイズ・テイク)」。8~9月に配信する予定。(金崎由美)

(2014年7月28日朝刊掲載)

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