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ジュニアライター発信

被爆地の若者 絆強める 長崎大生、ジュニアライターらと交流 節目の年 核廃絶誓う

 被爆70年の節目に核兵器廃絶の動きを進めるため、二つの被爆地の若者同士がつながりを強めようと、長崎大の学生が広島市を訪れた。平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライターとも意見を交換。活動を取材して、平和を目指す思いを新たにしていた。(山本祐司)

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)の学生サポーター8人。教育、薬、工などと学部は違うが、RECNA関連の有識者から話を聞いて平和について考え、核をめぐる問題を一緒に学習している。昨年末、グループとして初めて広島を訪問。原爆資料館を見学し、平和活動をしている地元の大学生や、研究者らの話を聞いた。

 中国新聞社には4人が訪れ、ジュニアライター6人と約2時間話し合った。学生は「ジュニアライターになったきっかけは」「被爆証言を聞いて、どんなことに気をつけて記事を書くのか」「核兵器廃絶に向け、どんな思いを持っているか」などと質問。ジュニアライターは「原爆資料館に行って平和に関心を持つようになった」「自分たち若い世代が何をしなければいけないか考えながら記事を書いている」「被爆者の話を自分なりに解釈して、原爆の悲惨さを自分の言葉で伝えたい」と答えていた。

 祖母が長崎の入市被爆者で被爆3世という長崎大1年牧島果鈴(かりん)さん(19)は「ジュニアライターという入り口から平和に興味が湧くのは、良い取り組みだと思った。私も長崎原爆についてもっと知らないといけない」。被爆3世でジュニアライターの中学1年川市奈々さん(13)は「平和について学んでいる大学生と話をして、私も核兵器廃絶に向けて自ら行動できる人になりたいと思った」と話していた。

(2015年1月19日朝刊掲載)

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