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ジュニアライター発信

[ジュニアライターこの一作] 「わたしはマララ」(マララ・ユスフザイ著) 「学べる」環境に感謝

 私はこの本を読んで、著者のマララさんが住んでいたパキスタンと日本とでは、教育制度と女性の地位が大きく違(ちが)うことに驚(おどろ)きました。反政府武装勢力タリバンは、女性が学校へ行くこと、一人で外出すること、肌(はだ)を出すことなどを禁止しました。なぜ男性は許され、女性はいけないのか―。理解できません。

 登校する時もびくびく周りを気にしながら、寝(ね)る時も銃弾(じゅうだん)の音におびえながらの生活。そんな状況(じょうきょう)でも「学びたい」という一心で学校へ通い続けたマララさんを私は尊敬しています。「本とペンを持つことが最も強力な武器となる」。彼女の国連本部でのスピーチは、あらためて学ぶことの大切さに気づかせてくれました。

 将来、社会に貢献(こうけん)できる自立した女性になりたいと思っています。目標とする大人になるために、いま私ができることは自分の意見を持つこと、できるだけ多くの知識を身に付けることです。私たちは教育を受けられる環境で生活しています。そのありがたさを感じながら、勉強に励(はげ)みます。(高1山本菜々穂)

(2015年11月16日朝刊掲載)

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