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ジュニアライター発信

Peaceあすへのバトン 10年目のジュニアライター卒業生の今 大学生・野中蓮さん=広島市中区

学内外でボランティア

 「人の役に立ちたい」。そんな思いで、大学ではキャンパス内の人のつながりを深める支援をする「ピア・サポート」、学外では「広島学生赤十字奉仕団」に所属するなど、ボランティア活動をしています。

 ピア・サポートとは、学生同士が仲良くなって、よりよい大学生活を送れるようイベントなどを通じて支援する活動。4月の入学式の時、先輩たちがPRしているのを聞き、興味を持ちました。早速、翌月に催された1泊2日の「ピア・サポーター養成研修」に参加。ちょっとしたゲームにいろんな工夫がちりばめられていて、緊張がほぐれて一体感が出る魅力を感じ、企画、運営するピア・サポーターになりました。

 オープンキャンパスでのガイドや、クリスマスパーティー開催、キャンパス内のイルミネーション点灯、宮島清掃など、さまざまな活動をします。2015年3月には、広島県内に3カ所あるキャンパスのピア・サポーターを束ねる「3キャンパスリーダー」に就任。合同イベントを開いて人のつながりを強めようと1年間、力を入れました。

 各キャンパスのリーダーと、月1回のテレビ会議や無料通信アプリ「LINE(ライン)」などを使ってイベントについて相談。価値観の違いを痛感して悩んだこともありましたが、新入生の交流会や、宮島(廿日市市)の清掃行事を一緒に開くことができました。「参加した人が楽しい、と笑顔になってくれてうれしかった」と振り返ります。

 広島学生赤十字奉仕団は、県内のいろんな大学や専門学校生が集まるボランティア団体。六つの班に分かれて街頭献血の呼び掛けや知的障害者との交流、養護施設での子どもたちとのふれあいなどをしており、現在、計100人近いメンバーがいます。

 所属した献血推進班では、移動献血車の会場に出向き、献血の呼び掛けや菓子の配布などを年4回実施。学生同士で献血について理解を深める勉強や情報交換もしています。15年9月からことし2月までは、同奉仕団の「15年度後期委員長」を務めました。

 ジュニアライターでの活動は、東日本大震災直後に、西日本に住む自分たちが節電することで、発電するためのガスや石油を東日本の発電所に回せる可能性がある、と取材で知ったのが印象に残っています。「省エネや動物の殺処分などいろんなことが平和につながる、と学んだ」。ボランティアも平和につながる道の一つかもしれません。

 大学では、管理栄養士の資格と栄養教諭1種の免許を取るのが目標。勉強や実習を重ねています。(二井理江)

(2016年5月30日朝刊掲載)

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