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ジュニアライター発信

安芸南高放送部 8・6の放鳩 作品に

 安芸南高(広島市安芸区)の放送部は毎年、中区の平和記念公園で8月6日の平和記念式典を取材しています。昨年制作した映像作品「翔(と)べ、八月の空へ」は、広島県高校総合文化祭で優秀(ゆうしゅう)賞を受賞しました。

 テーマは、式典で放たれるハトです。「ハトはどこから集められているのだろう」と疑問を持ち、取材を始めました。

 放鳩(ほうきゅう)について、1947年の第1回平和祭から始まった歴史を紹介。広島県内などで伝書バトを飼っている人たちが、ボランティアで協力している様子を収録しました。式典前夜、かごに入れたハトを車で会場まで運ぶ様子にも密着しました。

 作品は長さ5分。手直しを加え、8月に富山で開かれる全国総合文化祭で披露(ひろう)します。

 原爆を風化させてはいけないとの思いも込(こ)めました。被爆3世で部長の2年田村早紀さん(17)は「平和の象徴(しょうちょう)であるハトに関わる人たちの姿を通し、平和について考えるきっかけに」と願っています。(高1・坂田弥優、秋山順一・写真も)

(2012年3月19日朝刊掲載)

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