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ジュニアライター発信

点灯虫の会 ろうそくに祈り込め

 NPO法人「ひろしま点灯虫の会」(広島市西区)は、毎年8月6日夜に原爆ドーム(中区)にピースキャンドルをともす活動をしています。広島青年会議所がドームから平和を発信したいと1997年に始めたのがきっかけです。

 キャンドルは牛乳パックにろうを流して固めます。表面には平和への祈(いの)りや夢、希望を込(こ)めたメッセージを書きます。自分で書くことで、平和への意識を高めることができるそうです。

 当日は4千~5千個のキャンドルが原爆ドームを囲みます。広島市内の小中学生や、修学旅行生、留学生もいます。点灯式の司会は、特別支援(しえん)学校の卒業生が行います。

 点灯虫の会の事務局長、鈴木俊哉さん(54)は、「世界中が平和になった時が、ピースキャンドルの活動をやめる時」と話します。まずは、広島市内の全市立小学校と、広島県内の全ての特別支援学校に参加してもらうのが目標です。(高2・秋山順一、高1・坂本真子)

(2012年4月2日朝刊掲載)  

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