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ジュニアライター発信

虹のコーラス 平和の歌 旅行者らに

 生協ひろしま(廿日市市)の組合員でつくる合唱団「虹(にじ)のコーラス」は毎月6日、広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」前で平和を願う歌を歌っています。「子どもたちに青い地球と平和な未来を」を合言葉に、6月6日で200回目を迎(むか)えます。

 1986年10月に結成。フランスの核(かく)実験への抗議(こうぎ)をきっかけに、95年10月6日から像の前で歌い続けています。メンバーは広島市内の20~70代の27人で、飛び入り参加もできます。5月6日は、18人が「青い空は」など9曲をフルートとギターの伴奏(ばんそう)に合わせて歌いました。

 代表で被爆者の大前昌枝さん(79)=東区=は「歌っていると被爆死した同級生を思い出して涙が出る。歌で平和を訴(うった)えたい」。結成時からのメンバー大橋京子さん(62)=西区=は「旅行者や外国の方も立ち止まって聴いてくれる。核兵器廃絶(はいぜつ)と平和への思いが少しでも伝わればうれしい」と話します。(高1・坂本真子、写真も)

(2012年5月21日朝刊掲載)

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