×

ジュニアライター発信

原爆ドーム周辺を剪定

 広島市造園建設業協会(広島市西区)は、広島の平和のシンボルである原爆ドーム(中区)周辺の草木の剪定(せんてい)ボランティアをしています。

 社団法人になって20年を迎(むか)えたのを機に2011年6月から始めました。年1回、協会員48社から参加者を募(つの)り、ことしは今月4日に32社45人で実施(じっし)しました。

 剪定の時期は、ドームの周りにあるヒラドツツジやサツキの花が咲(さ)いた後で、夏に芽が出る前。トリーマーという機械で大まかに刈(か)り、残りは手作業で切りそろえます。ドーム内の草刈り、草抜きも含め、1日かけてやります。

 会長の石川一司さん(61)によると、世界遺産でもある原爆ドーム内に入るのが初めての人も多く、「貴重な体験で、身が引(ひ)き締(し)まる」と話す若い人もいるそうです。

 石川さんは「親が原爆に遭(あ)っている人も多い。他社の人と関わるよい機会でもあるので、ぜひ続けていきたい」と話しています。(高2・城本ありさ)

(2012年6月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ