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ジュニアライター発信

広島女学院高 自ら調べ被爆ガイド

 広島女学院高(広島市中区)の生徒は、広島県外の中高生に、中区の平和記念公園などを案内する活動を30年間、続けています。

 本年度は、横浜(よこはま)や新潟(にいがた)、米国・ハワイなど7校の生徒を案内しました。毎回、希望する1~3年生が原爆の子の像や原爆慰霊碑(いれいひ)について自分たちで調べ、本番では1時間半かけてガイドします。自分の言葉で分かりやすく説明し、対話も大切にしています。祖父母など身内の被爆体験を交える生徒もいます。

 これまでに6回案内した3年の竹本沙織(さおり)さん(18)は「ヒロシマや平和についてもっと考えたいと思ってもらえた時、微力(びりょく)だけど無力ではないと感じる」と話します。「私たちの責務は、未来をつくるために行動することだ」という他校の生徒の感想が印象に残っているそうです。

 このほか、核廃絶(かくはいぜつ)のために署名を集める活動や、生徒が被爆者から証言を聞いてインターネット上で公開する取り組みもしています。(中3・木村友美)

(2012年3月5日朝刊掲載)

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