×

ジュニアライター発信

広げよう!! 平和折り鶴プロジェクト 首飾りに活用 思いつなぐ

 広島経済大(広島市安佐南区)の「広げよう!! 平和折(お)り鶴(づる)プロジェクト」は、折り鶴を通して平和を伝える活動をしています。

 メンバーは6人。平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」などに寄せられた千羽鶴を活用し、首飾(くびかざ)りを作っています。ことし8月には、広島ビッグアーチ(安佐南区)で開かれた、サッカーのU―20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)の1次リーグに出場したガーナ、米国、ドイツ、中国の選手へプレゼントしました。

 その際、被爆から10年後に、発症した白血病が治ることを信じて、病床(びょうしょう)で鶴を折り続けた佐々木禎子(ささき・さだこ)さんについて英語で説明しました。

 リーダーの末益英樹さん(21)は「優勝した米国が表彰(ひょうしょう)式で首飾りをつけてくれ、うれしかった」と喜びます。

 プロジェクトは2011年8月、オランダの折り鶴アーティスト、マナ・オリさんと、50センチ四方の折り紙で作った2011羽の鶴で旧広島市民球場(中区)を囲んで平和を考えるイベントをしたのを機に、発足しました。

 折り鶴を折った人、首飾りを作った人、それを受け取った人へと思いをつなぐこのプロジェクト。今後、首飾りの作り方をさまざまな場所で紹介(しょうかい)したり、いろんな団体とタイアップしたりして、活動を広げていきたい、と末益さんたちは意欲を見せています。(高2・秋山順一、高1・坂本真子)

(2012年10月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ