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ジュニアライター発信

アート・パーティー 国内外の子の絵を展示

 アート・パーティーは、アジアやアフリカの児童養護施設(しせつ)などで暮らす子どもたちの絵の展覧会です。毎年12月にアステールプラザ(広島市中区)などで開催し、ことしで10回目を迎(むか)えます。NPO法人「ANT―Hiroshima」(アント、中区)に事務局を置き、ボランティアで運営しています。

 展覧会では、どんな子どもが絵を描いたのかが分かるよう、作者の名前や顔写真を作品に添えています。絵は1枚千円以上で販売(はんばい)し、売り上げは施設に寄付します。昨年は196枚が売れ、13カ国の15施設に計約40万円を送りました。

 パーティー開催のきっかけは、英語を教えた授業料を児童養護施設に贈っていたアダム・ベックさん(50)=東区=が、もっと多くの子どもたちのために何かできないか、と思いつきました。

 実行委員長の渡部朋子さん(58)は「子どもの描いた絵には、その国の地域性、状況(じょうきょう)がにじみ出ている。絵は世界を開く窓だ」と言います。同時に、施設の子どもたちにとっても、自分の絵が生活を支える糧(かて)となった経験は、大きな自信につながるのです。

 ことしは12月11~17日に、アステールプラザ(中区)で開かれます。(高1・石井大智、中3・了戒友梨)

(2012年11月26日朝刊掲載)

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