×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 NIEセミナー 「聞いて考える」学習提案

 NIE(教育に新聞を)活動について考えるセミナー(広島県NIE推進協議会主催(すいしんきょうぎかいしゅさい))が、広島市中区でありました。ほかの小中高生と一緒(いっしょ)に参加し、平和をテーマにしたNIE学習を教員らに提案しました。「自ら『新聞記者』になる機会があるといい。いろんな意見を聞くことで、考えが深まる」と発表しました。

 中学3年から始めた中国新聞のジュニアライターとしての活動を紹介(しょうかい)。被爆者への取材で、「戦争で犠牲(ぎせい)になるのは子どもや市民。平和な世界を目指してほしい」と言われ、思いを受(う)け継(つ)いでいく必要性を強く感じた、と話しました。

 それまでに被爆体験を聴いたことはなく、平和に対してもあまり関心がありませんでした。しかし、同世代の平和活動を取材したことなどが刺激(しげき)になり、国内外の若者が、「核兵器(かくへいき)はなぜなくならないか」をテーマに話し合う会議の実行委員になったことも報告しました。

 また、ジュニアライターが被爆後の広島の復興と関わりがあるお好み焼きについて書いた記事も紹介。「子ども目線の身近な記事を授業で取り入れると、読みやすい」ことも提案しました。

 会場からは「平和学習について教員に望むことは何ですか」と質問がありました。参加者の中学生は「記事について討論をする機会をつくってほしい」と答えていました。(高2・秋山順一)

(2012年12月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ