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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 NIEセミナーで発表

自ら行動 被爆体験を継承

 NIE(教育に新聞を)について考えるセミナー(広島県NIE推進協議会主催)が、広島市中区の中国新聞ビルでありました。僕(ぼく)は、子どもシンポジウム「平和について考える」に高校2年の松岡朱音(あかね)さん、中学3年の竹村美乃里さんと参加、それぞれの活動や平和に対する考えを発表しました。

 松岡さんは「高校生平和大使」として、8月にスイスで核兵器廃絶(かくへいきはいぜつ)の署名活動をしたものの、言葉が通じないなどで大変だった体験を発表。竹村さんは、平和記念公園(中区)を英語で案内した経験を話しました。

 僕は、中学2年の夏から始めた中国新聞ジュニアライターについて印象に残っていることを報告しました。テレビ電話で交流した英国コベントリーの中学生によると、コベントリーは、第2次世界大戦でドイツの空襲(くうしゅう)を受けたにもかかわらず、「報復ではなく和解を」と呼(よ)び掛(か)けたそうです。僕は、この歴史も後世に伝える必要があると考えています。

 さらに、ジュニアライターが企画(きかく)して3月に開いたイベントについても紹介(しょうかい)しました。自分たちと同じ平和活動をしている団体との横のつながりを深めるのも狙いでした。僕は司会をし、自ら行動する大切さを学んだ、と報告しました。

 最後に、司会者から平和な世界の実現に向けた意見を聞かれました。僕は、被爆者が証言できなくなる前に被爆体験を聞き、受(う)け継(つ)ぐ必要性を訴えました。

 竹村さんは「平和とは自分らしく生きること。地球規模で考えるために視野を広げたい」と話していました。松岡さんは「若者目線で伝えることが大切」と語っていました。(中3・岩田壮)

(2013年12月23日朝刊掲載)

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