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ジュニアライター発信

Peace Seeds~ヒロシマの10代がまく種 創刊号「被爆100年 2045年の広島」

 ことしは被爆70年。被爆者(被爆者健康手帳を持つ人)の平均年齢(ねんれい)は、3月末までに80歳を超(こ)えるとされています。かつて37万人以上だった被爆者の数は、20万人を割り込みました。被爆者の高齢化(こうれいか)と減少が避(さ)けられない中、私たち10代は、被爆者の思いを直接聞ける最後の世代といえます。

 広島に原爆が落とされて100年を迎(むか)える「2045年」。10代のジュニアライターは40代になっています。一方、被爆者はほとんどいなくなっているでしょう。その時、被爆地広島、そして日本は、どうなっているでしょうか。どうなっていてほしいと考えますか。

 今回、ワークショップを通して今の社会と30年後の社会を結び、自分の関わり方を考えました。2045年に理想の「未来予想図」を実現する「種」を、私たちと共有しませんか。

紙面イメージはコチラ

<ピース・シーズとは>
 平和や命の大切さをいろんな視点から捉(とら)え、広げていく「種」が「ピース・シーズ」です。世界中に笑顔の花をたくさん咲(さ)かせるため、小学6年から高校3年までの45人が、自らテーマを考え、取材し、執筆(しっぴつ)していきます。

●2045その1

あの日学ぶ仮想現実体験

未来を考えたよ

 被爆100年を迎(むか)えることし2045年の8月6日、広島市中区の平和記念公園を中心に「ピース・ドリーム・パーク」がオープンします。爆心地から半径5キロ圏全体をエリアとする平和のテーマパーク。路面電車で巡(めぐ)ってもらいます。広島大本部跡地(あとち)(同区)に残る広島大旧理学部1号館にバーチャルミュージアムを開設するなど、被爆建物を活用します。

 パーク内を走る路面電車の各電停にはボタンがあります。押(お)すと、電停の一角から被爆した人の等身大フィギュアが現れ、被爆体験を話してくれます。世界20カ国の言語にも対応しています。

 バーチャルミュージアムでは、被爆直後の広島市内を再現した中をカートに乗って回るアトラクションがあります。爆発時の光や爆風の衝撃(しょうげき)、黒い雨などを体感できます。もちろんバーチャルなので体への影響(えいきょう)はなし。安心してください。旧陸軍被服支廠(きゅうりくぐんひふくししょう)(南区)での動員学徒の作業体験など、他の被爆建物でもいろんなアトラクションがあります。

 「リアルな環境(かんきょう)を体感し、原爆への理解を深めてほしい」と担当者。被爆体験を直接聞くことが難しくなった今、画期的な施設となるでしょう。

 平和を学ぶ「LTA」という名の新たな教育課程も全国で実施(じっし)されます。LTAは、Learn(学ぶ)、Tell(伝える)、Act(行動する)の頭文字から命名されました。原爆などの基礎(きそ)知識の習得を中心とした、広島でこれまで行われていた平和教育を進化させ、「差別」「格差」「人権」など幅広い意味の「平和」について考えを深めます。

 中学卒業後の海外留学を義務化。高校では生徒自身が平和教育プログラムを作り、中学生に対して授業をします。

 プラグラム作成過程で高校生同士が平和に関して意見を交換(こうかん)する場ができ、中学生に伝える経験を通して発信力も養えます。平和教育を自ら実践(じっせん)することで、生徒の主体性も育ち、グローバルな人材育成にもつながるはずです。(高3・木村友美、高1・岩田壮)

そのために私たちがすべきことは…

寄付募り被爆建物耐震工事 戦争の負の遺産 各国を訪問

 ヒロシマを伝える被爆建物を広島市が全て管理することにします。「広島の被爆建物群」として世界遺産登録を目指します。そのためには耐震(たいしん)補強が必要です。(中2・岡田実優)

 耐震工事費は、1980年代に盛り上がった「10フィート運動」のように、全国に募金(ぼきん)を呼(よ)び掛(か)けて集めます。目標100億円。国民1人当たり約100円の計算になります。(高1・森本芽依)

 証言フィギュアを作るため、被爆者に体験を語ってもらい、いろんな角度からビデオカメラで撮(と)ります。被爆者の高齢化が進む中、早急に対応する必要があります。(中1・谷魁人)

 高校の修学旅行は世界各国の戦争による負の遺産の地を訪ね、平和教育プログラム作りに役立てます。現地の高校生と交流し、世界平和に向けての意識を高め、共有していきます。(高2・河野新大)

 義務教育最終年の海外留学では、ヒロシマについて英語で発表する機会もありそうです。中学の授業に、英語でのプレゼンテーション練習や留学生との交流を組(く)み込(こ)み、英語発表の力を養います。(中3・山本菜々穂)

 路面電車のつり革に音声機能を付け、イヤホンで被爆証言や平和に関する歌を流します。カード型IC乗車券PASPY(パスピー)で被爆建物への募金もできるようにします。(中1・鼻岡寛将)

●2045その2

路面電車の車体が浮く

 世界的な調査機関の調べで広島市が「世界一住みやすい街」に選ばれました。理由は「全ての人に優しい」から。障害者や高齢者(こうれいしゃ)、子ども、外国人たちが、広島なら1人で自由に出かけ、やりたいと思うことが実現できるのです。

 特に、130年以上も前から市民に愛され続ける路面電車が注目されています。近年、地元の大学と広島市、広島電鉄が、世界で広島にしかない新車両を共同開発しました。車体を浮(う)かせて走ります。スピードが出せ、揺(ゆ)れが少なく快適な乗り心地。停車時には出入り口の高さが地面と同じになり、高齢者や車いす、ベビーカーの人も乗り降りしやすい仕組みです。

 商工センター入口(西区)から江波(えば)(中区)、日赤病院前(同)を結ぶ路線も新たに整備されました。紙屋町(同)や市役所(同)など市内の主要地区を環状(かんじょう)に結んでいます。仕事、遊び、勉強などに移動しやすくなりました。

 一方、被爆電車もまだまだ現役です。毎週日曜日の決まった時間に走ります。100年前のあの日の記憶と、平和を願う気持ちを風化させないために。(高1・佐伯雛子)

そのために私たちがすべきことは…

電停までの歩道に屋根/各店舗には無料駐輪場

 路面電車の利便性を高めてほしい、と広島市民が署名活動やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で情報拡散し、賛同の声を集めます。(中1・川市奈々)

 広島市内の中高生たちが「世界初の浮(う)く電車をつくろう!基金」という会を立ち上げ、募金(ぼきん)活動をします。(高1・二井谷栞)

 広島県内の各大学で環境(かんきょう)に優しい路面電車への関心が高まり、広島市、広島電鉄とともにつくる新車両の技術研究チームの大きな力となります。(小6・目黒美貴)

 広島電鉄は、乗る人が転ばないよう伸縮(しんしゅく)自在のつり革(ボタン式)を開発、設置します。降車を知らせる押(お)しボタンの数を増やし、いろんな高さに付けます。(小6・伊藤淳仁)

 広島市が、電停までの主な道に、雪や雨でも移動しやすいよう、動く歩道と屋根を設けます。(高2・平田智子)

 工事後にできる歩道のでこぼこ解消へ、大学と企業(きぎょう)が共同研究し、常に路面を平らに保てる技術を開発します。(中3・坪木茉里佳)

 街中の各店が無料駐輪場(ちゅうりんじょう)を備え、広島市は放置自転車への罰則(ばっそく)を設けます。放置自転車を減らして道幅(みちはば)を確保でき、事故が減ってみんなが通りやすくなります。(高1・中原維新)

●2045その3

災害避難 キャンプ体験

 避難(ひなん)体験キャンプが、2045年度から全国の小学校で導入されます。3年前から始めた広島市がお手本。毎月、学年ごとに災害の仕組みや過去の被害(ひがい)、対処法などを事前学習し、校内で避難生活を体験します。

 全ての住宅に防災用品の装備が法律で義務付けられて25年。火災警報器の点検とともにチェックが行われています。隣(となり)近所で日常生活から助け合う「隣組」制度も広がっています。あまり外出できない人の家を週1回のペースで組内の担当者が見回ります。ボタン一つで救急車や近隣(きんりん)の助けを呼べる「玄関(げんかん)口ハザードランプ」も普及(ふきゅう)しつつあります。

 携帯端末(けいたいたんまつ)で災害速報を受信すると同時に、現在地からの避難経路の表示、登録者への位置情報送信が可能なアプリケーションは頼もしい存在です。地震などの災害時、被害や影響を最小限に食い止める「減災(げんさい)」に期待がかかります。ソーラーパネルと蓄電池(ちくでんち)がほぼ全家庭に設置され、停電に陥(おちい)る心配もありません。(高1・鼻岡舞子)

そのために私たちがすべきことは…

GPS活用 情報アプリ/広報誌や世間話 絆強く

 2014年の広島土砂災害の被災(ひさい)地域をモデルに、携帯(けいたい)電話やソフト開発会社の担当者が、地元の人とハザードマップを作ります。衛星利用測位システム(GPS)機能とも組み合わせ、災害時に情報を届けるアプリケーションを作り上げます。(中1・平田佳子)

 町内ごとに担当者を決め、クリスマスやひな祭りなどに合わせてお菓子(かし)や広報誌をボランティアで届けます。世間話なども挟(はさ)み、少しずつ地域のつながりを強めます。(中1・藤井志穂)

 ハザードランプ設置は、高齢者(こうれいしゃ)世帯から始め、普及(ふきゅう)を目指します。火災警報器のように設置を義務化してもいいでしょう。(中2・中川碧)

 家の中に防災棚(だな)を作り、水や乾(かん)パン、寝袋(ねぶくろ)などをまとめて置きます。「お金より子どもの命が大事」と、まず大人に意識してもらいます。(中2・上岡弘実)

 ソーラーパネルと蓄電池(ちくでんち)の低コスト化が必要です。普及するよう国なども助成します。停電時も多くの家庭で電気が使えるようになります。(中3・山田千秋)

 災害に関する正しい知識を身に付け、それを確かめるサバイバルキャンプをまず子ども会などで開きます。その効果をインターネットや新聞などでアピールします。(中3・芳本菜子)

●2045その4

全員が英語圏留学1年

 2045年度から「自分で選べる学校教育」をテーマに、教育制度が一新されます。従来、英語教育は小学3年からとなっていましたが、廃止(はいし)。これまでの小学校6年間、中学校3年間という枠組(わくぐ)みは、小学校5年間、中学校3年間に変更(へんこう)します。1年短くした分の時間と費用を充(あ)て、中学卒業後に英語圏(けん)への1年間の留学を全員に義務付けます。

 小学校の教科は、国語、算数、総合生活だけに。中学から英語を加えます。生活に必要な知識を中心に学びます。総合生活は、現在の理科や社会、家庭科、道徳などに代わるもので、一方的に知識を受け入れるのでなく体験学習を主とし、話し合いやグループワークなどを行う能動的な学習の時間が導入されます。

 高校からは、義務教育期間に自分が興味をもったテーマを集中的に学びます。大学受験は、筆記試験の形式を廃止し、受験生各自のプレゼンテーションによって合否が判定されることとなりました。(高1・谷口信乃)

そのために私たちがすべきことは…

まず周囲の留学生理解/生きる力を幅広く養う

 「総合生活」は、生きる意味を学び、その力を身につける教科です。技術家庭科や保健体育なども入ります。料理や縫(ぬ)い物のほか、インターネットの正しい使い方、けがへの対処、風邪(かぜ)の予防法など生活の知恵(ちえ)も体験しながら学ぶのです。まず広島で試験導入します。(中1・川岸言統)

 中学卒業の子ども全員が留学するためには、多くの受け入れ先が必要です。国が安全と認めた英語圏(けん)の学校で、有償(ゆうしょう)ボランティアのホームステイ先を募集(ぼしゅう)します。

 子どもたちは事前に学校で、英語圏の国・地域の文化や歴史を学びます。現地の人を招いたりテレビ電話で話したりして交流し、留学希望先5カ所を選択。抽選(ちゅうせん)で決めます。僕ならまず、現在日本にいる留学生と意見を交換(こうかん)し、国際理解を深めようと思います。(高1・谷口信乃)

<エトセトラ>

犬猫の殺処分ゼロ続く

 2044年度は広島県の犬猫(いぬねこ)の殺処分数がゼロになって20周年でした。同県は33年前の11年度、犬猫の殺処分数が計8340匹と47都道府県で最多でした。それから13年後、ゼロとなり、今まで継続中なのです。かつて人間の身勝手な行動で失われた犬猫の命について忘れられそうになりますが、モラルが守られ続けるよう、過去の悲しい歴史を語(かた)り継(つ)いでいます。

    ◇

 殺処分ゼロ実現に向け、官民の取り組みが大切です。行政は、営利目的で繁殖(はんしょく)させた犬猫の販売(はんばい)に一定の規制をかけます。全ての犬や猫を対象に、戸籍(こせき)登録制度を導入。犬を飼う人に税金を課(か)すなど飼育の条件を少し厳しくします。(中1・鬼頭里歩)

リニアの技 磁力自動車

 磁力自動車を走らせるため5年前から行われてきた主要道路での工事が完了しました。磁石を道路に埋(う)め込(こ)み、車に取り付けた磁石との間に生まれる反発し合う力を利用して進みます。リニア技術をさらに進化させ、省エネ・安定走行が実現。地球温暖化防止にも貢献します。

 車の側には、磁石や簡単な運転装置を取り付けるだけ。車を買(か)い替(か)える必要はありません。公的な費用補助があり、世界で初めて国レベルでの実用化に成功しました。

    ◇

 私は遠出する時は公共交通機関を利用します。車を買うとしたら、環境(かんきょう)に優しい車を選びます。車メーカーには、ぜひ夢の磁力自動車を開発してほしいです。(高1・岡田春海)

日中互いの流行を輸入

 日本と中国では、音楽やドラマで互(たが)いの国のブームが到来(とうらい)しています。日本ではC―POP(チャイニーズ・ポップ)として中国のミュージシャンが、中国のドラマでは日本出身の俳優が活躍(かつやく)しています。

 ことし開園74周年の広島市安佐(あさ)北区の安佐動物公園では、5年前に中国からやってきたパンダのニンニンが母になろうとしています。出産予定は春ごろ。今やパンダはどの動物園にもいて人気者です。これは中国との関係がより深まった証しでしょう。

    ◇

 友好都市の中国・重慶(じゅうけい)市と広島市の高校・大学生が夏休みなどに交流を重ねます。1~2週間、互いに行き来し、歴史や文化のワークショップ、碑巡(ひめぐ)りなどのグループ活動を通して友好を深めるのです。活動報告会も活発に開き、理解の輪を広げます。(高1・福嶋華奈)

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現状を徹底的に調べ理想とのギャップを埋めよう

NPO法人ひろしまジン大学の平尾学長

 ワークショップの進行役で、NPO法人ひろしまジン大学(広島市中区)学長の平尾順平さん(38)=写真=は、「『2045年の広島』の夢を実現するには、まず現状を徹底的(てっていてき)に調べ、理想とのギャップを埋(う)めるようにするのが大切」とアドバイスします。

 ジュニアライターが考えた理想像は「思いつかないものが多くて面白い」と言います。「防災」については「意識が変わると被害(ひがい)が少なくて済むだろう」と話します。「留学」は、1年間世界を旅して物事への見方が変わった平尾さん自身(じしん)の経験からもお薦(すす)めだそうです。

 「2045年に向けて、ぜひ一緒(いっしょ)に夢を実現しましょう」と平尾さん。30年後の自分を具体的に想像し、今の自分と結べば、何をしないといけないかが分かってくる、と励ましてくれました。(高1・河田紗也加)

 毎月第2、第4木曜日に掲載します。

 ジュニアライターが感想をつづった「編集後記」を、中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター内のサイト(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/junior/peaceseeds201501/)で見ることができます。

(2015年1月8日朝刊掲載)

【編集後記】

 提案した「平和教育プログラム」には多くの問題点もあります。生徒にかかる負担、時間、プログラム作成のために求められる能力などは膨大です。多くの人に簡単に浸透するような平和教育はあるのだろうか、まだ謎は深まるばかりです。(木村)

 30年たったらどのような技術があるのか、考えるのが楽しかったです。グループの人たちの意見をたくさん聞けてとても勉強になりました。(山本)

 2045年はまだまだ先との印象がありました。しかし、自分たちで未来を創造することで、遠くない年月であると思えました。30年先に向けてプロセスを大事にしたいです。(岩田)

 今回は僕にとって、初めてのピースシーズ活動でした。話し合いの中で、自分では思い浮かばないような意見を先輩方は出していて、すごいなと思いました。これからは僕も知識を増やしてさまざまな視点で物事が考えられるように頑張りたいです。(鼻岡寛)

 「平和という教科を学校に取り入れる」という意見の中で、平和学とは何か、具体的にどのようなことをすれば良いのか考えるのがとても難しかったです。30年後、世界中の人がヒロシマを身近に感じられているといいです。(森本)

 私は、2045年の広島を想像するのは、あまりに遠い未来でとても難しいことだなと思いました。それを、切り開いていくのは、私たちなので、平和な世界になるようにさまざまな努力をしていきたいです。(岡田実)

 30年後の平和教育についてとっぴな考えを出したものの、それを実現するためにどうすればいいか考えるのが大変でした。人種や国籍を問わずディスカッションをするためのきっかけは、自分が修学旅行でしたかったことをもとに考えました。(河野)

 ワークショップは、自分の身の回りや将来を考えるいい機会になりました。積極的に意見を述べるのは思ったより難しかったです。(平田智)

 初めて記事を書きました。最初は「政治」というテーマでしたが、選挙、子育て、税金などたくさんのトピックが出てきて、ここまで絞るのが大変でした。2045年という遠い未来を、考えるのは実感がわかず、難しかったです。(佐伯)

 30年後の広島を考えていて、自分が45歳になっているって思うと、遠い未来じゃないんだなって感じました。(坪木)

 今回のワークショップでは広島の問題点について知ることができました。よく考えてみると広島に足りてないものは意外と多く、自分たちにもできることは積極的にしていきたいです。(中原)

 ジュニアライターになって初めての活動でした。広島の良いところ、悪いところをいろいろ見つけることができました。他の学年の人たちと話せるので来るのも楽しかったです。(伊藤)

 初めてのジュニアライターとしての活動で緊張し、なかなか自分の意見が言えませんでした。しかし、場の雰囲気で最終的にリラックスして自分の意見が言えたので、とても楽しかったです。(川市)

 小学6年から高校2年までの、自分とは違う学年の人と政治について議論する機会はめったにないので、新鮮でした。この経験を通して自分の考えの浅さを痛感しました。これを機に考えをより深めていこうと思いました。(二井谷)

 今回は私がジュニアライターになって初めての紙面作りだったので、分からない事ばかりでした。
でも、何度もミーティングを重ねる内に、他のジュニアライターとも打ち解けて、楽しく話し合う事ができました。(目黒)

 話し合いの中で、自分の住む地域で回覧板が無い人や、隣近所との交流が少ない人がとても多くて驚きました。30年後の未来を想像するのは難しかったけど、楽しんで作業ができました。この新聞に書いたことを実現させるために私も動いていきたいです。(鼻岡舞)

 防災について考えていく中で、システムの開発は大切で、多くの人を守ることにつながるけど、それよりも自分の日頃からの意識が大切だと気付きました。特に、地域の人との関わりは今から深めていきたいです。(芳本)

 今回、防災について考えましたが、災害について自分は何も知らないのだと思いました。これからは災害の知識を身につけ、自分ができることを考え、そして実行していきたいです。(中川)

 新たにテーマ「防災」について考え直すことができてよかったです。どうすればこの経験を生かすことができるのか、考えたいと思いました。(上岡)

 私は、今回のワークショップを含めて「防災」について、近所付き合いが薄れているのをどうしたら濃くすることができるかなど、今まで思いもよらなかった課題について考えられました。これを機に、未来のことをもっと考えていきたいです。(山田千)

 30年後の防災について話し合いをしました。30年後に地震など災害が起きたとき、今のシステムの進化と、地域の方との交流や知識を深めれば、防げると感じました。(平田佳)

 今できてないことの「具体的な解決策」。自分たちがそれを将来実行できるか考えると突拍子もない事は言えないし、現実的過ぎると数年内に実現してしまうかもしれません。頃合いが難しかったです。(藤井)

 僕は「学校教育の問題」について担当しました。いろいろ調べているうちに、今までの教育には充実しているところもあれば、少し欠けているところもあることに気づけました。少し考えると意外な見方もできて面白かったです。例えば、僕は5教科が特に大切だと思っていましたが、ふだん生活するには家庭科も大事です。これをもっとちゃんと教えた方がいい、というのは意外な発見でした。大人記者にも入ってもらって3人で考え、話し合いができたのがうれしかったです。(川岸)

 僕は、原稿を書く中である不安がありました。実際に30年後にこの「学校教育」を実現できるのだろうか、というものです。今までの教育とは形が大きく異なり、その変化を恐れる人もいるだろうからです。ですが、変化無くしては、より良い結果は生まれません。僕たちはこれまでの形にとらわれず、新たな「学校教育」を作っていく必要があります。(谷口)

 今回、初めて原稿を書きました。こんなに早くジュニアライターの仕事ができると思っていなかったのでうれしいです。途中でインフルエンザになり、メールでのやりとりになってしまい残念でした。新年の目標は「体調管理」にしました。(鬼頭)

 私は異常気象や温暖化を解決するために30年後までに何ができるのか考えました。どちらも身近で今すぐに行動しないと解決しない深刻な問題だと気づき、個人で行動できる限界があることも分かりました。(岡田春)

 中国を身近に感じられるものを見つけるのが難しかったです。中学生の時に入っていたバスケ部にいた中国人の友だちとは普通に仲良しでした。政府レベルでも中国と日本の関係が良くなってほしいです。(福嶋)

 実際に会った平尾さんは、テレビで見るより若く、親しみやすくてびっくりました。ワークショップでは同年代のさまざまな意見が聞けて楽しかったです。(河田)

 グループワークで、鼻岡寛君が被爆者のバーチャルを登場させる案を出し、みんなでパンを食べながら話し合ったのが楽しかったです。(谷)

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