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ジュニアライター発信

平和教育 どう充実 アルゼンチンのNGO×ジュニアライター 活動紹介し合い交流

 アルゼンチンで折り鶴を通して平和を考える活動を進めている非政府組織(NGO)「フンダシオン・サダコ」代表の相川知子さん(48)と、同国の教育者2人が広島市を訪れ、平和教育をテーマに中国新聞ジュニアライターと語り合った。

 相川さんと、同国ビジャメルセデス市の日本語学校校長のアルシア・スサナ・トリゴさん(59)、大学で数学を教えるマルセラ・ナタリア・バラッコさん(39)の3人。中学1年~高校2年のジュニアライター7人に、広島での平和教育の内容について尋ねた。

 ジュニアライターは、ホームルームの時間を使い平和について学ぶプログラムや、修学旅行先の長崎の歴史と被爆状況を調べる班学習を紹介。「被爆写真や証言動画を立体地図上に再現するウェブサイト作りに参加した」「70年前、学校の先輩が被爆した建物疎開作業の現場に立って黙とうした」などの活動も挙げた。

 3人は「ホームルームでの活用は興味深い。地元の教育委員会に提案したい」「知っている人が被爆した場所に立つことは強い印象をもたらすはず」などと関心を示した。地元で8月6日を「ヒロシマの日」と定め、折り鶴を縦につないだ形の旗を学校に掲げる取り組みについても説明した。

 ジュニアライターで高校2年の福嶋華奈さん(16)は「遠く離れたアルゼンチンで広島に関心を持ち、活動していることに感激した。私も国内外での平和への取り組みに広く目を向けたい」と話していた。(谷口裕之)

(2015年8月31日朝刊掲載)

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