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ジュニアライターがゆく

『ジュニアライター発』 被爆医師と中高生の座談会 平和への思い共有

 市民公開講演会「世界の若人へ 語り継ごうヒロシマから」が、広島市西区の市医師会館でありました。広島大付属中・高の生徒ら約340人が集まり、被爆者の医師、真田光明さん(83)と砂本忠男さん(83)の体験を聞きました。

 真田さんは10歳の時に疎開先の緑井で被爆しました。ピカッ、と目の前を青白い光が照り付け、もくもくときのこ雲が上がるのを目撃しました。当時を思い出しながら描いた絵も見せてくれました。私たちに少しでも実感してもらえるよう、一生懸命に記憶をたどって絵筆を握ってくれたことが伝わってきました。

 現在の南区山城町で被爆した砂本さん。叔父は戦後復興に市長として力を尽くした故浜井信三さんで、被爆時は同じ屋根の下にいました。被爆後に恐ろしい光景をたくさん目にしましたが、話したことはなかったそうです。「伝えなければ被爆体験はほこりをかぶる。今日は叔父に背中を押された」と明かしました。

 中高生8人との座談会もあり、私たちも参加しました。真田さんは「世界のリーダーが連携して戦争を回避し、平和を築いてほしい」、砂本さんは被爆した患者さんを診た経験から「核兵器は絶対に持ってはいけない、と医師として思う」と話しました。対話を通じて、会場全体で「原爆は使われてはならない」という思いを共有する機会になりました。(高2川岸言統、中2桂一葉)

(2018年7月10日朝刊掲載)

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