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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 夏休み 海外訪れ友好交流

メキシコで被爆地の歩み紹介 五輪合宿での恩返し決意

 私たちは広島県と友好提携(ていけい)するメキシコ中部のグアナファト州に派遣(はけん)され、現地の歴史を学ぶとともに被爆地の歩みを伝えました。

 レオン市のレオン工科大では広島の特産品や宮島について紹介(しょうかい)した後、被爆から復興までの道のりをスライドで説明しました。被爆3日後に電車が走り、「草木が70年間生えない」といわれた町が緑豊かになったことを英語で伝えると、学生たちは驚(おどろ)いていました。学長たちとも交流しました。

 ホストファミリーとシラオ市のビセンテナリオパークに行き、広島・長崎の原爆についても展示がありました。ホストファミリーが熱心に見て質問してくれたのがうれしかったです。

 メキシコ人の陽気で優しい人柄(ひとがら)にとてもひかれました。東京五輪では広島県がメキシコ選手団の合宿地になっています。3年後に恩返しできるようスペイン語を学びたいです。(高1池田杏奈、鬼頭里歩)

韓国・大邱でホームステイ 若い世代が日韓懸け橋に

 広島市の姉妹都市、韓国・大邱(テグ)広域市に行く交流事業に参加しました。言葉の壁(かべ)はありましたが、韓国の人たちの優しさや温かさに触(ふ)れることができました。

 印象に残ったのは2日間のホームステイです。「カムサハムニダ」といったあいさつぐらいしか知らない私でしたが、滞在(たいざい)先のお母さんとはジェスチャーを交え、家族や土産物の話をして親しくなりました。お父さんとも散歩して仲良くなりました。

 現地の中高生とも一緒(いっしょ)にチマ・チョゴリを着て茶道を体験し伝統文化を楽しみ、生活や食事の違(ちが)いなどを発表しました=写真。日本が植民地支配した歴史から「日本人を好ましく思っていないのでは」と出発前に考えていましたが、勝手な先入観だったと気付きました。私たち若い世代が日韓の懸(か)け橋になりたいと思います。(中2田所愛彩)

(2017年9月12日朝刊掲載)

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