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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 ナガサキ・ユースのオンライン発表会 世界と議論 大切さ実感

 核兵器を巡る世界情勢を学び、長崎から平和の大切さを訴(うった)えている「ナガサキ・ユース代表団」8期生の大学生7人が、テレビ会議システムを使った発表会を開きました。国内外の約90人が参加し、私も自宅のパソコンで視聴(しちょう)しました。

 テーマは「人類みなヒバクシャになり得る。人類みなヒバクシャを生み得る」。学生たちは、長崎・広島の原爆被害や核兵器の現状などについて英語で説明しました。

 世界に核弾頭(かくだんとう)は約1万3千発以上あるとみられ、メンバーの一人は「使用や誤爆(ごばく)で誰もが被爆者になる可能性がある。他人を被爆者にしてしまうこともある」と訴えました。朝鮮半島から日本に移り住んだり、徴用(ちょうよう)や強制連行されたりして被爆した被害者についても触れていました。そのような人たちがたくさんいたと知り驚(おどろ)きました。

 7人は、米ニューヨークの国連本部で4月に始まるはずだった核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせた現地イベントに参加する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響(えいきょう)で会議が延期に。その代わりに発表会を開いたそうです。

 大学生が核兵器について自分の意見を英語で伝えている姿に刺激を受けました。新たな被爆者を生み出さないように、私も発信する一人になろうと思いました。(高3及川陽香)

(2020年6月22日朝刊掲載)

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