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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 高校生のJICAプログラム

視野広がった講演・議論

 国際協力機構(JICA)中国主催の「高校生国際協力体験プログラム」が19日、オンラインでありました。新型コロナウイルスの影響(えいきょう)で1泊2日からテレビ会議システムでの開催に変わり、中国5県の1~3年生28人と参加しました。

 2018年6月から約2年間、西アフリカのガーナで障がい者支援に取り組んだ羽立大介さん(28)の講演を聞きました。視覚障害のある生徒が通う学校でパソコンの操作指導(そうさしどう)や体育を担当し、放課後に「ブラインドサッカー」を通してスポーツの楽しさを伝えました。

 羽立さんは、生徒に「あれ、それ」と言うと理解されなかったため「三歩左に動いて」と具体的に伝えるように心掛けたそうです。

 ディスカッションで、3人の講師と意見を交わしました。手足の不自由な人がプレーするアンプティサッカーの選手、奈良原嘉(よしみ)さん(42)は、交通事故で足首から下が動かせなくなり、環境の変化で苦しんだ経験を話しました。アンプティサッカーを始めて「前向きな気持ちになれた」と笑顔でした。

 私たちは自分の居場所や生活だけを見てしまいがちですが、異(こと)なる境遇(きょうぐう)の人たちに目を向けると視野が広がります。JICAの幅広い活動をもっと知りたいと思いました。(高1四反田悠花)

(2020年12月28日朝刊掲載)

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