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高校生発 平和クッキー 広島市立商 企業と開発第5弾 レストハウスで販売実習

 広島市立広島商業高(東区)の生徒が20日、平和をテーマに企業と共同開発したクッキーを、被爆建物のレストハウス(中区)で販売した。接客などを学ぶ販売実習の一環で、恒久平和を願う広島らしい菓子をアピールした。

 情報企画コースの4人が昨年11月、抹茶スイーツ製造販売の茶の環(廿日市市)と協力し、平和の象徴のハトをかたどり、抹茶を練り込んだクッキーを考案。外箱には平和記念公園(中区)などに寄せられた折り鶴の再生紙を利用した。

 この日は、販売コースの3年生7人が、レストハウスに設けたワゴンの前で「宇治抹茶をふんだんに使っています」などと魅力を紹介。10個入り1100円の23箱を完売した。

 2015年に始めた、県内の企業と連携して平和を願う菓子「ピースイーツ」を作る企画の第5弾。販売した琴谷大地さん(18)は「原爆投下から75年がたつ中、買った人が平和について少しでも思いをはせてほしい」と願っていた。(猪股修平)

(2020年8月21日朝刊掲載)

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