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学び考えた「平和」報告 これからは行動する人になりたい 広島大付属小6年 市長に

 広島大付属小(広島市南区)の6年生64人が28日、今夏取り組んだ平和学習の成果を広島市の松井一実市長の前で発表した。市内と米国に住む被爆者からそれぞれ体験証言を聞いたことを基に、平和への思いを言葉で表現した。

 児童は広島大付属中高の講堂で松井市長と対面。梶矢文昭さん(81)=安佐南区=を学校に招いたことや、テレビ会議システムで「米国広島・長崎原爆被爆者協会」(ASA)会長の更科洵爾(じゅんじ)さん(91)=カリフォルニア州=と交流したことを紹介した。代表の児童が「在米被爆者の苦労を知り、平和の大切さを広めたいと思った」と話した。

 児童が「平和のゴールは何だと思いますか」と尋ねる場面も。松井市長は「やりたいことに取り組んで一生懸命に生きることです」と応じた。

 最後に全員で声をそろえて「広島に生きる人間として被爆者たちから受け継いだ思いを世界に伝えていきます」と宣言した。細川千尋さん(11)は「これからは平和のために行動する人になりたい」と話していた。(新山京子)

(2020年8月29日朝刊掲載)

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