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基町に「復興」色濃く 中区 市営アパートで写真展

 広島市中区の市営基町アパートと周辺の街並みの変化や歴史を伝える「基町写真展」が、同アパートで開かれている。芸術やデザインを生かして地域ににぎわいを生む「基町プロジェクト」の一環で、市と市立大(安佐南区)が共同で企画した。30日まで。無料。

 戦時中に現在の場所にあった広島第二陸軍病院の写真をはじめ、戦後に建設が始まったアパートの完成予想図を眺める市民、完成後の盆踊り大会など、街の歴史や住民の日常を写した約60枚。住民や元住民が提供した。

 6回目の今回は、作品を見ながらアパート周辺を巡ってもらおうと、空き店舗や建物の柱など9カ所に分散して展示した。

 基町中央商店会会長で精肉店を約35年営んでいる吉田武さん(77)は「昔の活気があった頃を思い出して懐かしい」としみじみ。プロジェクトスタッフの同大非常勤特任教員増田純さん(31)は「原爆からの復興の歴史が詰まった基町の移り変わりを見てほしい」と話している。

 午前11時~午後5時。基町プロジェクト☎082(555)8250。(猪股修平)

(2020年8月28日朝刊掲載)

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