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サンフレ戦で平和訴え 「条約発効」受け広島市長

 広島市の松井一実市長は28日、J1サンフレッチェ広島の公式戦があったエディオンスタジアム広島(安佐南区)で、核兵器禁止条約の来年1月22日の発効を伝え、平和の構築へ行動を促すビデオメッセージを流した。

 メッセージは約50秒。ハーフタイムに電光掲示板で放映した。条約が約3カ月後に効力を発揮すると告知し、「世界に1万3千発以上ある核兵器をすべてなくしていかなければなりません。誰もが心からスポーツを楽しむことができる世界になるよう、ともに平和について考え、行動してきましょう」と呼び掛けた。

 核兵器の開発から使用まで全面禁止する条約の批准数は24日、発効に必要な50カ国・地域に達した。ただ、日本政府や核兵器保有国は条約には参加しない方針を変えていない。メッセージは、発効を好機として市民の機運を盛り上げる取り組みの一環。市は近く平和記念公園(中区)でも条約発効を告知する掲示をする予定でいる。(久保田剛)

(2020年10月29日朝刊掲載)

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