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映画「ひろしま」自主上映 広島市中区で15日 熊井啓さん資料も展示

 被爆直後の広島の惨状を描いた映画「ひろしま」(1953年)の上映会=写真はチラシ=が15日午前11時半、午後3時の2回、広島市中区上幟町の広島県立美術館地下1階の講堂である。実行委員会などの主催。

 広島で被爆した少年少女の体験記集「原爆の子」(長田新(おさだ・あらた)編、1951年)を基に八木保太郎が脚本を書き、関川秀雄が監督した。広島市出身の月丘夢路、岡田英次、加藤嘉、山田五十鈴らが出演。104分。

 原爆投下直後の惨状を再現しようと、延べ9万人の市民がエキストラで参加。1955年のベルリン国際映画祭で長編映画賞を受賞した。製作当時は、被爆シーンの表現などをめぐり大手の映画会社が配給を拒否。長らく埋もれていたが、福島第1原発事故などで再び注目を集め、全国で自主上映されている。

 助監督だった熊井啓さん(1930~2007年)の製作日記など関連資料を会場に展示する。大学生以上1300円(前売り千円)、中高生700円(前売り500円)、小学生以下無料。Tel090(8961)5019(小林さん)。

(2013年7月1日朝刊掲載)

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