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原爆詩5編朗読 被爆楽器で伴奏 東広島で賀茂高生

 東広島市の賀茂高の生徒が、同市西条栄町の芸術文化ホールくららで、被爆バイオリンの演奏に合わせて原爆詩を朗読した。東広島青少年オーケストラ運営委員会の主催で、約20人が聞き入った。

 同高演劇部の1、2年生4人が、「にんげんをかえせ」と訴える峠三吉の詩や栗原貞子の「生ましめんかな」など5編を朗読。広島で被爆したロシア出身の音楽教師が愛用し、広島女学院歴史資料館(広島市東区)で保存、継承されているバイオリンの音色が彩った。

 「言葉に表れている衝撃や悲惨さ以上に、被爆者の気持ちを想像して表現した」と2年小玉若葉さん(17)。オーケストラの指導者有谿(ありたに)英彰さん(65)は「高校生に芽生えた継承の息吹が頼もしい。同世代に広めてもらいたい」と期待を語った。

 催しは5日にあった。収録した映像を動画投稿サイトで近く公開する予定。

(2021年1月8日朝刊掲載)

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