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試射場の資料など展示 倉橋 明治期出土「和同開珎」も

 呉市倉橋町の「長門の造船歴史館」で8日、企画展「亀ケ首発射場と倉橋島」が始まった。倉橋島東端にある戦争遺構「亀ケ首試射場跡」の歴史などを資料でたどり、明治期に亀ケ首で出土した、日本初の流通貨幣とされる「和同開珎」も特別展示している。

 旧海軍が作成した試射場の配置図など計約100点を展示。発射試験のため5キロ以内への立ち入り禁止を伝える通達書など、島民の生活への影響にも目を向けている。一般200円など。3月28日までで、和同開珎を含む一部展示は2月28日まで。月曜休館(11日は開館し、翌日休館)。

 また、展示に関連したシンポジウムを1月23日午後1時半から、近くの桂浜温泉館で開く。広島大名誉教授の下向井龍彦さんたちの研究報告やパネル討論がある。無料。市文化振興課☎0823(25)3463。(仁科裕成)

(2021年1月9日朝刊掲載)

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