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被爆ピアノ 平和願う調べ 中区で核禁止条約発効記念の演奏

 核兵器禁止条約が22日に発効したのを記念し、被爆ピアノを奏でるコンサートが24日、広島市中区のNTTクレドホールであった。広島県内の音楽家たちが企画し、平和への願いを発信した。

 プロのピアニストやソプラノ歌手、高校生たち14人が出演。それぞれ被爆ピアノの演奏に合わせ、クラシックやジャズ、ロックなど多彩なジャンルの20曲余りを披露した。会場で約50人が聞き入り、インターネットでも生配信した。

 コンサートは、原爆を題材とした創作劇を上演しているNPO法人「I PRAY(アイプレイ)」(中区)が発案し、音楽家たちに呼び掛けて実現した。

 実行委員長を務めたキーボード奏者で作曲家の上綱克彦さん(67)は「条約の発効は、核のない世界を実現する第一歩。平和のともしびを絶やさないよう、音楽を通じてヒロシマの心を発信し続けたい」と話していた。(福田彩乃)

(2021年1月26日朝刊掲載)

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