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国際交流3団体表彰 ヒロシマ平和創造基金 奨励賞選出

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡畠鉄也中国新聞社社長)は、国境を超えた相互理解や友好、平和につながる活動を表彰する本年度の「国際交流奨励賞」に、広島県内の3団体を選んだ。表彰状と10万円の奨励金を贈る。

 NPO法人「ANT―Hiroshima」(広島市中区)は渡部朋子理事長(67)たちが2005年から、「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの物語を描いた絵本を多言語に翻訳。紛争や自然災害に苦しむ子どもたちへ届けようと、アフガニスタンやイランなど73カ国に4300冊以上を送った。

 スティーブン・リーパー代表理事(73)が7年前に創設したNPO法人「ピースカルチャービレッジ」(三次市)は10~20代のスタッフが新たな視点で、平和学習支援や平和記念公園のガイドに取り組んでいる。

 一般社団法人「SENDto2050 PROJECT」(安芸高田市)は、森下雄一郎代表理事(43)が被爆者の証言ビデオを制作し、アフリカと欧州の23カ国66地域で開いた原爆ポスター展で上映している。

 23回目となる今回は計7件の応募があった。新型コロナウイルス感染防止のため、表彰式は行わない。(桑島美帆)

(2021年2月10日朝刊掲載)

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