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「被爆イチョウ」 公園に2世植樹 廿日市の住宅団地

 廿日市市阿品の住宅団地ふじタウン自治会と老人会「藤友会」は17日、被爆イチョウの2世の木をふじタウン第1公園内に植樹した。近くの被爆者、森井孝子さん(85)が育ててきた。核兵器禁止条約が発効するなど核兵器廃絶の機運が盛り上がる中、地域で平和の尊さを考えるきっかけにしたい考えだ。

 植樹式には約50人が出席。森井さんと、藤友会の森田功性会長(74)がスコップで高さ約2メートルの若木に土をかけ、成長を願った。

 森井さんは、広島市中区のNPO法人ANT―Hiroshimaのメンバー。「被爆者の数が少なくなっても、この木を見て平和の尊さを考えてもらいたい」と話していた。(東海右佐衛門直柄)

(2021年2月18日朝刊掲載)

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