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生誕160年を記念 加藤友三郎顕彰 中区の銅像前

 広島県出身者で初の首相となった加藤友三郎(1861~1923年)の生誕160年を記念する催しが23日、広島市中区の中央公園であった。NPO法人加藤友三郎顕彰会(東区)の役員たち約20人が銅像前に集い「偉人の業績を伝えていく」と決意を新たにした。

 参加者は「内閣総理大臣として海陸軍の軍縮を断行し、財政の立て直しに尽力した」などと功績をたたえる文書を全員で朗読した。監事の小橋透雄(ゆきお)さん(57)=西区=は「加藤の功績は県内でもあまり知られていない。来年は首相就任100年なので、盛大に祝いたい」と話した。

 加藤は1861年2月22日、中区生まれ。日露戦争の日本海海戦(1905年)で連合艦隊参謀長を務めた。海軍大臣だった21~22年にはワシントン軍縮会議に出席し、首席全権として国際軍縮条約を締結。22年に首相となり、軍事費の削減に取り組むなどした。(宮野史康)

(2021年2月24日朝刊掲載)

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