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「ミャンマーに平和と自由を」 原爆ドーム前 市民や僧侶が抗議

 広島市民や広島県内の浄土真宗本願寺派の僧侶たちが、ミャンマー国軍によるクーデターと市民の非暴力デモへの弾圧に抗議する集会を中区の原爆ドーム前で開いた。東京の在日ミャンマー人3人も加わった。

 これまでの犠牲者や治安当局に拘束された市民に向けて約40人が黙とう。「ミャンマーを救え」「平和と自由を得るまで、日本からも支援を」と声を上げた。

 アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の日本組織委員会議長、タウン・ミィン・ウーさん(52)は「軍と警察は、子どもも無差別に殺している」と訴えた。看護師レー・レー・ルィンさん(30)は「日本政府は国軍との関わりが深い。今こそ明確に抗議を」と求めた。

 参加者はドーム隣の西向寺にも集まり、本堂とミャンマーをオンラインで結んで現状を聞いた。西善寺(三次市)の小武正教住職(63)は「あらゆる非人道的な行いを許さない、と被爆地から訴えたい」と話していた。集会は23日に開催。ミャンマーでは人権団体の発表によると26日までに328人が死亡。「国軍記念日」の27日は100人以上が殺害されたと報じられている。(金崎由美)

(2021年3月29日朝刊掲載)

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