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米軍岩国基地 市と意見交換 F22運用巡り

 岩国市の米軍岩国基地は1日、フレデリック・ルイス司令官と福田良彦市長が、基地に飛来したステルス戦闘機F22ラプターの運用について意見交換したと発表した。騒音への市民の懸念を軽減するため、運用上の保安に支障のない範囲で可能な限り透明性を確保することで合意した。市も視察内容を公式フェイスブックで報告した。

 福田市長が3月31日、森田治男中国四国防衛局長とともに基地を訪れた。会談でルイス司令官は「安全保障の脅威に対する抑止力として予測の付かない運用の重要性」を強調。市民に騒音への不安が高まっていることには「隣人の懸念に対応しつつ、日本の安全を守るために必要な行動は続けていく」とした。

 F22は同12日に6機飛来し、国から市への説明はその3日後だった。3月の市への航空機騒音の苦情は25日までに506件と2020年度の月別で最も多かった。福田市長は記者会見で事前通知がなかったことに「国から事前の説明があってしかるべきだった」としていた。

(2021年4月2日朝刊掲載)

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