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常設展示の入場制限解除 原爆資料館 「通常通りで良かった」

 広島市中区の原爆資料館は1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で続けていた常設展示の入場者数の制限を解除した。マスク姿の家族連れや旅行者たちが手指の消毒や検温などの感染防止対策をして入場し、館内を見て回った。

 資料館は昨年2月29日以降、臨時休館したり、30分当たりの入場者の上限を設けたりしており、制限をなくすのは1年1カ月ぶり。小学2年の長男天渡(あまと)さん(7)と訪れた会社員中山祐佳さん(50)=奈良市=は「感染が収束しない中、手放しでは喜べないが、通常通り開いていて良かった」と展示に見入った。

 市は、政府が緊急事態宣言を全面解除し、今月から春の修学旅行シーズンを迎える点を考慮し、制限をなくした。制限は、新型コロナの感染状況などを踏まえて再開を検討するほか、大型連休や夏休み期間といった混雑が予想される場合には実施するとしている。(小林可奈)

(2021年4月2日朝刊掲載)

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