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岩国基地強化 警戒訴え 市民団体「飛来機増で騒音悪化」

 市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」の久米慶典顧問が8日、岩国市役所で記者会見し「新しい世界戦略に基づく運用の変化で、米軍岩国基地への空軍機の飛来が増える可能性がある」と指摘し、騒音悪化などに警戒を強める考えを示した。

 米空軍のステルス戦闘機F22ラプター6機が3月から約1カ月、同基地で訓練をした背景について、久米顧問が2018年に米政府がまとめた国家防衛戦略などを分析した。「予測不可能性をキーワードに、空軍部隊が小規模な単位で空軍以外の基地に機動的に展開する運用を始めている」と解説した。

 同基地は海兵隊と海軍の拠点。「空軍部隊の展開はたとえ少数であっても市民生活に甚大な騒音被害を及ぼし、事故の増加につながる」として、市民が監視を強め、抗議の声を上げる必要性を訴えた。(永山啓一)

(2021年6月9日朝刊掲載)

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