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爆発物を遠隔処理 米軍岩国基地が実演

 米軍岩国基地(岩国市)は9日、米海兵隊の爆発物処理班の作業を報道陣に公開した。爆発の可能性がある不審物を回収し、衝撃を与えて処理する流れを基地内で実演した。

 処理班メンバーが遠隔で操作できるロボットアーム付きの車両2台を使い、自動販売機の上に放置されたかばんを回収。爆発物である可能性があるとして、水を高速で打ち込む装置を使ってかばんを破壊した。

 ロボット車両は最長1・5キロ離れた場所から付属のカメラの映像を見て操作できる。手作業で爆発物を処理する隊員が着る重さ45キロの防護服も紹介した。

 処理班は基地の東3・5キロの無人島、姫子島で使用期限が切れた弾薬や不発弾の処分もしている。昨年の処理量は新型コロナウイルスの影響で例年よりも大幅に少ない90キロ。アンドリュー・ラッセル統括責任者は「処理日程は地元の要望を聞き、音が反響しやすい曇りの日は自粛するなど騒音を防ぐ努力をしている」と説明した。(永山啓一)

(2021年7月10日朝刊掲載)

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