×

ニュース

島根2号機 再稼働手続き 島根県議から賛否相次ぐ 中電が説明会

 中国電力は22日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機の再稼働に向け、原子力規制委員会に申請する安全審査について、島根県議たちを対象にした説明会を松江市のホテルで開いた。県議からは再稼働手続きの進展への賛否が上がった。

 12月にかけ、原発30キロ圏の島根、鳥取県と松江、出雲、雲南、安来、米子、境港市の2県6市の各議会などが、中電を招き説明を求める。安全協定に基づく事前了解権を持つ島根県、松江市は各議論などを踏まえ、了解するかどうかを中電に伝える。

 この日の説明会には、県議21人のほか2県6市の防災担当者たち計約60人が出席。島根原子力本部の古林行雄本部長から申請書に盛り込んだ安全工事を2014年9月までに終えることなどの説明を受けた。

 県議からは「島根原発では汚染水対策が取られているか」「避難計画が整わない段階の稼働手続きは疑問」との批判が出た。中電側は「汚染水の詳細な調査を進めている」「避難への協力を検討中」などと応じた。「国が安全としたら即運転してほしい」「おおむね対策が取られている」との声も上がった。

 終了後、五百川純寿議長は「総務委員会(12月9日)などでの議論を経て考えを示したい」と述べた。

 中電は21日、安全審査の申請に向け島根県と松江市に事前了解を求めていた。(樋口浩二)

<中電が2号機安全審査の申請内容を説明する場>(22日時点)

11月25日 鳥取県担当者会議
   29日 松江市議会特別委
12月 3日 松江市安全対策協議会
    7日 島根県安全対策協議会
    7日 島根県原子力安全顧問会議
    9日 島根県議会総務委

(2013年11月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ