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「秘密保護法は国滅ぼす」 広島で抗議の座り込み

 広島県平和運動センターと県原水禁、憲法を守る広島県民会議は22日、政府が今国会での成立を急ぐ特定秘密保護法案への反対を訴えるため、広島市中区の原爆ドーム前で座り込みをした。

 呼び掛けに応じた約70人が参加した。同センターの佐古正明議長は「民主主義の根幹である知る権利を侵す法律だ」と問題点をアピール。県原水禁の坪井直常任理事は「国が何とでもできるようになる。国を滅ぼすのは間違いない」と危機感を強調した。憲法を守る広島県民会議の金子哲夫代表委員は「米国の戦争に協力する体制をつくるためだけの法案で許せない。国民は望んでいない」と訴え、約30分間の座り込みを続けた。

 参加した労働組合スクラムユニオン・ひろしま副委員長の土屋みどりさん(57)=西区=は「国民には何が秘密か知らされないまま、国の思うように統制される。戦争につながる道のりのようで怖い」と話していた。

 「今国会での法案成立は認めない」とするアピール文を最後に読み上げ、参加者全員の拍手で採択した。アピール文は、安倍晋三首相たちに宛てて発送した。(新本恭子)

(2013年11月23日朝刊掲載)

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