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「韓国のヒロシマ」陜川の施設 被爆者援護 職員学ぶ 広島市訪問

 被爆者が多く住み「韓国のヒロシマ」と呼ばれる韓国慶尚南道陜川(ハプチョン)郡の被爆者養護施設「陜川原爆被害者福祉会館」の職員3人が25日、被爆者援護を学ぶため広島市を訪れた。

 市役所では市原爆被害対策部の担当者から、被爆者援護法などの説明を受けた。続いて広島市原爆被爆者協議会が運営する東区の宿泊施設、神田山荘を訪れ、温泉や健康機器を使ったリハビリができる部屋を見学した。

 生活指導員の李和淑(イファスク)さん(32)は「韓国人被爆者も高齢化が進んでいる。広島と連携して対策を考えたい」、療養保護司の金敬淑(キムギョンスク)さん(52)と調理員の李京子(イギョンジャ)さん(53)は「帰国後の支援に生かしたい」と話した。

 陜川原爆被害者福祉会館は日本政府の支援金を基に1996年設立され、107人が暮らす。3人は29日まで広島に滞在し、中区の原爆資料館を見学したり、市内の原爆養護ホーム3施設で職員と意見交換したりする。(新山京子)

(2013年11月26日朝刊掲載)

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