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島根知事「事前了解は年内に返事」 島根原発審査 鳥取県などの意見受け

 島根県の溝口善兵衛知事は25日の記者会見で、中国電力が島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機の再稼働に向け、県に求めた安全審査の事前了解について「特別なことがない限り年内に返事をする」と述べた。県議会閉会日の12月13日に県の方針を表明。原発30キロ圏の鳥取県と両県5市の意見を受け最終回答する流れを示した。

 判断材料として、市民団体の代表や県議を対象に開く安全対策協議会(同7日)や県議会総務委員会(同9日)での議論を挙げた。ただ実質的な安全性の判断は原子力規制委員会の審査後とする方針は「変わらない」と述べ、年内に申請を認める公算が大きい。

 県と同じく事前了解権を持つ松江市以外の、鳥取県、出雲、雲南、安来、米子、境港の1県5市は、中電から申請内容の説明を受けた後、申請への立場を決める。溝口知事は「意見が違う所は添付する」と述べ、見解が異なった場合、1県5市と結ぶ覚書に基づいて回答書に意見を添える考えを示した。

 中電は21日、安全審査の申請に向け島根県と松江市に事前了解を要請。了解権を持たない1県5市には「事前報告」として説明していた。(樋口浩二)

(2013年11月26日朝刊掲載)

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