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「民間飛行 影響ない」 程駐日大使 防空識別圏に言及 広島大で講演

 中国の程永華駐日大使は26日、広島大の東広島キャンパス(東広島市鏡山)で学生たちに講演した。日中両国は対話を通じて関係を改善すべきとし、「アジアや世界の発展の推進力になるべきだ」と力を込めた。広島市中区の平和記念公園も訪れ、原爆資料館を見学した。

 講演は中国人留学生や教職員たち約150人が聴講した。程氏は、中国が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに触れ、「特定の国に対するものではない」との見解を繰り返した。「民間航空の飛行の自由には全く影響しない」などと述べた。

 両国関係については「厳しい局面にあり、マイナスの影響が出ている」との認識を示した。具体例として尖閣諸島をめぐる問題を挙げ、「出口を探す努力を重ねなければならない」と述べた。両国の学生たちの一層の交流と対話も呼び掛けた。

 平和記念公園では、原爆慰霊碑で黙とう。原爆資料館で世界の核情勢や放射線の被害のパネルなどを見て回った。程氏は「何度も資料館を訪れたがいつも心が痛む。不幸な歴史を二度と繰り返さないよう、平和のために取り組んでいかなくてはいけない」と述べた。

 27日は広島県の湯崎英彦知事を訪問する。(金山努、新山京子)

(2013年11月27日朝刊掲載)

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