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平和式典 出席前向き 駐日中国大使 湯崎知事と会談 時期は言及せず

 中国の程永華駐日大使は27日、広島県庁で湯崎英彦知事と会談した。8月6日に広島市で開かれる平和記念式典への出席を要請され、「いずれ日程の調整をつけて参加したい」と述べた。

 湯崎知事は米国のジョン・ルース前駐日大使が2010年以降、式典に3回出席したことを引き合いに「ぜひ考慮してほしい」と要請。程大使は「平和は大事であり、大きな方向性として広島の皆さんの趣旨は中国の考え方と一致している」と前向きな姿勢を示した。実現すれば中国の駐日大使として初めてだが、具体的な時期への言及はなかった。

 日中関係の悪化に関して、程大使は「互いに協力すれば双方の利益となり、けんかをすれば双方とも傷つく。未来に向けた関係構築に努めないといけない」と述べた。福山市も訪れ、羽田皓市長と会談した。

 広島市は毎年、各国の駐日大使宛てに式典参加の案内状を送付。核兵器保有五大国で、駐日大使が出席したことがないのは中国だけとなっている。中国からは08年、駐大阪領事が参列した。(金刺大五、衣川圭)

(2013年11月28日朝刊掲載)

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